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数百字くらいのSSを適当に投げるところです。腐向けも普通に出てくるのでご注意を。

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スロット結果SS

魔法使いと黒猫のウィズ ヴァンガード三人娘&ヴァッカリオ

男性精霊闇鍋スロットの結果を元に書いたものです。

スロット結果
《ヴァッカリオが うさみみをつけて 何かを必死に我慢している》

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 特に事件のない、平和な一日。時間を持て余したヴァンガード実働部隊のメンバーは、ヴァンガード本部でババ抜きを行っていた。アレイシア、エウブレナとあがっていき、ネーレイスとヴァッカリオの一騎打ちとなる。
「あがりですわ!」
 誇らしげに笑うネーレイスに、アレイシアとエウブレナが拍手を送った。ヴァッカリオが手元のジョーカーを見つめる。
「ヴァカ隊長、罰ゲームだよ!」
 笑顔のアレイシアに、ヴァッカリオが苦笑した。
「お手柔らかに頼むよ」
 アレイシアが思案する。少し経って、何かを思いついたように近くの引き出しを漁った。
「あった!」
 嬉しそうに彼女が取り出したのは、うさぎの耳がついたカチューシャだ。
「アレイシアさん? まさか、それをつけろとか言わないよね?」
「そうだよ?」
 アレイシアが近づいてくる。後ずさったヴァッカリオの肩を、エウブレナとネーレイスが押さえてきた。
「観念してください、隊長」
「往生際が悪いですわよ」
 笑顔の二人に顔をひきつらせたヴァッカリオの頭に、カチューシャが装着される。それを見た三人が歓声を上げた。
「お似合いですわ、隊長」
「本当。びっくりしました」
「ヴァカ隊長、かわいいよ!」
 三人を見ながら、ヴァッカリオが複雑な笑みを浮かべる。三十代の男がうさみみカチューシャを着けた姿。一体どれほどの惨状か、確認する勇気もない。
 女子たちが携帯端末を取り出し、写真を撮り始めた。
「写真はやめて」
「罰ゲームですよ、隊長」
 エウブレナの言葉に、小さく息をつく。拒否権がないことを悟ったヴァッカリオは、恥ずかしさをこらえながら、しばらくシャッター音を浴び続けた。

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