短文置き場

数百字くらいのSSを適当に投げるところです。腐向けも普通に出てくるのでご注意を。

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スロット結果SS

魔法使いと黒猫のウィズ アポヴァカアポ

男性精霊闇鍋スロットの結果を元に書いたものです。

スロット結果
《ヴァッカリオが 白シャツ姿で 胸元をはだけさせる》

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 仕事中くらい、もう少しきちんと服を着たらどうだ。そんな苦言が、頭をよぎったからだろうか。ヴァッカリオはなんとなく、白いワイシャツに袖を通した。鏡に映る自分に苦笑して、家を後にする。照りつける太陽を見上げて、目を細めた。
「暑いなあ」
 もう夏が近づいてきている。長袖のシャツを着るべきではなかったかもしれない。そう思いながら、足を進める。ヴァンガード本部に辿り着くと、アレイシアが不思議そうな顔をした。
「ヴァカ隊長。珍しいね、その格好」
「まあね。たまにはこういうのもありかなって」
 苦笑したヴァッカリオが、胸元に手をかける。
「でもやっぱり暑いな」
 ボタンを外す彼に、エウブレナが顔をしかめた。
「隊長、こんなところで脱がないでください」
「脱がないって。ちょっとはだけさせるだけだから」
 胸元をくつろげて手であおぎだす。この姿じゃ、思い出した言葉の意味もない。
「ヴァッカリオ」
 声に振り返ると、アポロニオがいた。
「あれ、お兄ちゃん。何か用事?」
「アポロンⅥ様! すみません、今お茶を」
「気を遣わなくていい。それにしてもヴァッカリオ、その格好はどうしたんだ」
 ヴァッカリオが苦笑する。
「いつもと違う服を着てみようかと思ったんだけど、暑くて」
 シャツから覗く肌に、アポロニオの目が向いた。まっすぐ見つめられ、ヴァッカリオが首をかしげる。
「どうしたの、お兄ちゃん」
 しばらく視線を注いだ後、アポロニオが笑う。
「いや。お前はどんな格好をしていても絵になるな」
 その反応に、ヴァッカリオがまた首をひねった。

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