短文置き場

数百字くらいのSSを適当に投げるところです。腐向けも普通に出てくるのでご注意を。

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スロット結果SS

魔法使いと黒猫のウィズ ギャスケネ

男性精霊闇鍋スロットの結果を元に書いたものです。
単体だとあまり膨らませられそうにない結果が出たので、2つ組み合わせました。

スロット結果
《ギャスパーが 悔しそうに 覆いかぶさってくる》
《ケネスが 幸せそうな顔で 胸元をはだけさせる》

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 悪趣味だ、とギャスパーは思った。
 敵と相まみえた時に、何か能力を使われたらしい。気がつけば、ケネスを組み敷く状態になっていた。
 ケネスを見下ろすと、視線がぶつかる。
「悔しそうだな、ギャス」
「それは」
 こんな形でケネスを押し倒すつもりはなかったから、と言っていいものだろうか。
 ケネスが服のファスナーを下ろす。
「ケネス、何をしている?」
「セックスの準備。敵が何を望んでるのか知らねえけど、そうしないとかたがつきそうにないと思わないか? それを狙ってこの状況を作ってると思うぜ、向こうは」
 見上げてくるケネスは、嬉しそうな顔をしていた。
「その顔は、なんだ。まるで、私に触られるのを望んでいるような」
「ああ、そうだよ」
 ギャスパーが息を呑む。
「まあ、お前が男は抱けないっていうなら別だけどな」
「そんなことは一言も言っていないだろう。だが、敵の狙い通りに動くなんて」
 ケネスが笑った。
「そんな意地を張っても仕方がねえだろ。お前に俺を抱くつもりがあるかどうか。重要なのはそれだけだ」
 仮面越しに見える緑の瞳に、期待が覗く。ギャスパーが肩をすくめた。
「敵にお膳立てされるのは癪だが、認めよう。俺も、お前が欲しい」
 ケネスの目が細められる。服の胸元をはだけさせた彼が、とろけた顔でギャスパーを見つめてきた。
「ギャス」
 甘い声が、ギャスパーの熱を呼び起こす。ケネスと唇を重ねて、あとは全て欲望に任せた。

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