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スロット結果SS
魔法使いと黒猫のウィズ ゴッド・ナンバーズ
男性精霊闇鍋スロットの結果を元に書いたものです。
スロット結果
《アポロニオが にっこり笑って 拘束されている》
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神卓の間。ゴッド・ナンバーズと呼ばれるヒーロー達が会するその場で、当のヒーロー達が揃って息を呑んでいた。正確には、一人だけ満面の笑みを浮かべていた。
ナンバーズが十三人となり、しばらく経ったある日。全員で親睦を深めることになったのだが、なぜか王様ゲームを行う流れになった。そして、くじにより王様となったヘルメスⅩが発言したのだ。
『六番が十二番を拘束するのはどう?』
それにより、六番のディオニソスⅫが十二番のアポロンⅥを拘束することとなり、現在に至っている。
「お前が私のナンバーである六番を引いているとはな」
椅子に縛りつけられ、両腕を縄でくくられた状態で、アポロンⅥが笑った。
「そうだね。おまけにⅥが十二番だなんて、すごい偶然だね」
彼から目を逸らし、ディオニソスⅫがつぶやいた。
現役ナンバーズで最長のヒーロー歴を誇る、ヒーローの中のヒーロー。いくらゲームとはいえ、彼がここまで喜んで拘束される相手など、実の弟であるディオニソスⅫ以外にいない。
その光景を見て、提案者であるヘルメスⅩですら、固く口を閉ざしていた。
(これ、拘束係がⅫじゃなかったら、どうなってたのかな)
周りの誰もが思っていた。天下のアポロンⅥを拘束するなどという役目が、自分に回ってこなくてよかったと。